毎年梅雨時期~秋にかけては、大雨や台風などが心配な季節です。
8月上旬には山口県内でも発生した「線状降水帯」など 異常気象による風水害は全国的に増加傾向にあります。
シティーケーブル周南では、この線状降水帯の発生予測情報や防災情報を、コミュニティーチャンネルの放送を通じて地域の皆様にいち早く発信しています。この記事では特に大きな被害をもたらす線状降水帯の仕組みのほか、弊社のコミュニティーチャンネルでの発信情報、山口県、周南市などの防災お役立ちリンクをお届けします。
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■ 線状降水帯とは?発生の仕組み

激しい雨が降る線状降水帯と普通の雨雲とはどんなちがいがあるのかな??
線状降水帯を形成する雨雲自体は、いわゆる「積乱雲」で変わりないんじゃ。
積乱雲、線状降水帯の発生の仕組みを見てみよう。


雲は、あたたかく湿った空気(水蒸気)が上昇し、上空で冷やされることで発生します。
なかでも気候や地形、前線などで発生する強い上昇気流によって大きく発達した雲を「積乱雲」といいます。
積乱雲の中で氷の粒がぶつかり合うことで、静電気が起こって雷を発生させたり、地上に雨やひょうを降らせたりします。
この発達した積乱雲が次々に発生し、細長い帯のようにつながってしまう異常気象を「線状降水帯」と呼びます。
新しい雨雲が次々と発生しては同じ場所を通り続け、長時間にわたって激しい雨が降り続くため、洪水や土砂災害などの大きな被害が発生する可能性が高くなります。

「ゲリラ豪雨」との違いは?
いわゆる「ゲリラ豪雨」は、気象用語では「局地的大雨」といいます。
その名の通り 局地的に激しい大雨をもたらす突発的な異常気象のひとつですが、
ゲリラ豪雨は1つの発達した積乱雲によって発生するため、多くの場合 その雲が通過する約1時間程度で降り止みます。
半日~数日にわたり激しく降り続く線状降水帯との大きな違いは降水時間といえるでしょう。
■ 線状降水帯は増えている?予測情報を役立てよう!
線状降水帯という気象用語自体、ここ数年で耳にする機会が増えたなあと感じる方が多いのではないでしょうか。
その理由には、実際に発生頻度の増加していることと、認知度の向上という2つの側面があります。
気象庁気象研究所のの調査によると、7月の集中豪雨の発生頻度は過去45年間で3.8倍に増加しており、その多くが線状降水帯によるものとされています。発生頻度が上がった主な原因は、地球温暖化による気候変動の影響が大きいといわれています。都市部の拡大、森林の減少、海温の上昇などにより、大気中の水蒸気量が増えることで、より発達した積乱雲が次々と発生しやすくなっており、線状降水帯の発生確率が上がっているのです。
(引用:気象研究所|令和4年5月20日 集中豪雨の発生頻度がこの45年間で増加している~特に梅雨期で増加傾向が顕著~)
また観測技術の向上により、認知度が向上したことも「増えた」と感じる要因のひとつといえます。これまで予測が難しかった線状降水帯の発生をより確実に検出・分析できるようになり、事前に警戒情報を発信することが可能になったのです。
気象庁では、「線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけ」と「顕著な大雨に関する気象情報」を発信しています。また予測情報を待たずしてもスマホやパソコンから災害発生の危険度の高まりを地図で視覚的に確認できるキキクル(危険度分布)サービスなども始まっています。
地球温暖化による異常気象の発生増加をすぐに防ぐことはできませんが、豪雨発生の予測情報や的確な避難指示、警戒レベルなどの情報をしっかり活用することで、豪雨災害からひとりひとりのいのちを護る行動につなげていくことができます。

緊急避難情報とは?

緊急避難情報とは、災害発生時に国や地方公共団体が住民の安全確保のために発令する情報です。2021年5月からは、災害対策基本法の改正により、避難情報が「警戒レベル」として5段階で示し、災害の危険度と取るべき行動を色やレベル分けをして直感的にわかりやすくなりました。
緊急安全確保
災害が発生または切迫しており、命の危険が差し迫っている状況で発令
避 難 指 示
危険な場所から全員避難する必要がある場合に発令
高齢者等避難
避難に時間のかかる高齢者や障害のある人、その支援者が避難を開始すべき段階で発令
■ CCSで線状降水帯予測、防災情報の収集を!

線状降水帯予測は12ch、市内の防災情報は11chで発信中
線状降水帯や台風による災害から身を守るためには、まずは正確な情報の収集が重要です。
シティーケーブル周南では、線状降水帯情報が山口県内に発表が発表されるのに連動し、地デジ12チャンネル(コミュニティーチャンネル121ch)で放送切り替えをし情報発信しています。
通常放送画面をL字型画面に変えて、降水情報と線状降水帯の発生雨域を示す画像や、線状降水帯発生中または発生が予測される地域を示すテキストを表示して情報を提供いたします。
画像は情報の発表時から最大30分先までの情報を切替表示し、雨雲の発生予測や線状降水帯の今後の動きを視覚的に分かりやすく放送します。
またシティーケーブル周南の地デジ11ch(コミュニティーチャンネル111ch)では、災害情報共有システム:Lアラートを通じて周南市の防災情報をもとに、災害本部設置の情報や避難所開設等の情報をL字放送で発信しています。また市内の河川や道路状況が見える定点カメラの映像で、リアルタイムのまちのようすをご覧いただけます。
※文字情報放送の時間帯もございます。
線状降水帯予測発生時に限らず大雨や強風、台風等でお天気が心配な時の情報収集に、ぜひお役立て下さい。

日ごろの備えが身を守る!お役立ち情報リンク集
大雨の予測や警戒情報の収集について学んできましたが、
いざ避難が必要な事態となったときにはきっと不安や焦りでいっぱいになってしまうのでは…と思います。
いつも通り、落ち着いて行動するためにはどんな準備が必要でしょうか?
山口県防災危機管理課が提案する「災害に対する備え」のリストを一部ご紹介いたします。

- 日頃から気象情報について関心を持っておきましょう。
- 家の土地の周辺の状況を把握しておきましょう。
- 非常持ち出し品の準備・点検をしておきましょう。
- 家庭で防災について話し合う機会を設けましょう。
- その他にもこのようなことに気を付けましょう。
(引用:山口県 防災危機管理課 風水害に備えましょう!より)
最近では基本的な防災グッズや保存食をセットされた防災リュックなども市販されており、手軽に準備をはじめられます。
加えて介助が必要な家族がいる家庭、乳幼児がいる家庭、ペットがいる家庭など必要なものはそれぞれ変わってきます。
日ごろからご家族や会社などで、各自の必要なもの、非常持ち出し品の保管場所、避難先やそのルート、誰に(どこに)連絡をするかなどを普段から話し合っておきましょう。詳しくは、上記の引用リンクをご覧ください。
防災情報の収集に役立つサイトを下記にまとめました。
防災やまぐち | 山口県内で発生している警報・注意報などを確認できるサイトです。 「やまぐち防災ハンドブック」の電子データなども閲覧できます。 |
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周南市_防災情報 | 周南市災害発生時に必要な情報を発信しています。主要ライフラインの連絡先や気象情報発信サイトへのリンクがまとめてあります。 |
周南市_ハザードマップ | 土砂災害警戒区域や避難所や医療施設などを確認できる「WEBハザードマップ」や各地域ごとのPDFデータをご覧いただけます。 |
気象庁‗あなたの街の防災情報 | 気象庁発信の防災情報をMAPと合わせてまとめて確認できるサイトです。 |
またシティーケーブル周南では、防災にまつわる周南市や市民の皆様の活動・イベントなどを取材し紹介しています。
自主制作番組のほか、CCSが運営するニュースサイト「ccsonline」でもご紹介。どなたでもご覧いただけます。
ぜひご覧ください。